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◆阪神5─4巨人(6日・甲子園) 小笠原が気迫のヘッドスライディングを見せながら、巨人は負けた。広島で病魔に倒れた木村拓也内野守備走塁コーチ(37)のためにも、選手は闘志を前面に出して戦った。しかし、今季初の伝統の一戦に敗れ、連勝は4でストップ。首位陥落。いや、なんの。キムタクコーチのためにも、巨人は勝つことでエールを送り続けるしかない。
勝ちたい。その執念だけだった。小笠原がなりふり構わず頭から一塁へ飛び込んだ。2点を追う7回1死一塁。二塁手が打球をこぼしたのを見て「勝手にやってしまった」とヘッドスライディングし、セーフ。ニックネームを象徴するガッツプレーでチャンスを広げ、1点差に迫る高橋のタイムリーを呼び込んだ。 昨季11勝11敗2分け。セ・リーグの中で唯一勝ち越せなかった阪神との今季初対決に惜しくも敗れ、連勝は「4」で止まった。平野の一塁悪送球で2得点があったとはいえ、昨季白星4つを献上した苦手の能見から7回7安打4四死球。甘い球を確実にとらえ、きわどい球はしっかり見逃せた。原監督も「粘っこくね。だいぶ対策を練った中で、それぞれがいいものを出していたと思いますよ」と次戦での攻略に意気込みを見せた。 木村拓コーチが「くも膜下出血」で倒れてから4日が経過した。この日は、広島市内で容体を見守ってきた清武球団代表が、入院中の病院を訪ねてから甲子園球場へと移動。試合前、原監督に現状を報告しながら「タクヤの気持ちに沿って、今日も1日頑張ってください」と訴えた。またナインには笹本運営部長から容体が報告された。 ナインは今、ひたすら野球に集中している。練習中も同コーチのことを話題にする選手は少ない。あるチーム関係者は「みんなタクさんのことを心から心配している。家族のように思っているからこそ、簡単に口にできるようなことじゃないんです」。プロとして、全力で勝ち続けることが、励ましにつながると信じている。ファンの思いも一緒だ。G党が集まる甲子園球場左翼スタンドには、「頑張れ!」と書かれた激励のプラカードが揺れ、背番号の「84」を記したボードが何枚も並んだ。 試合後、清武球団代表が取材に対応。「最悪の状態のまま変わりません。気力でここまで保っている。頑張っていると思います」と話した。球団に届いた激励のEメールと電話はついに計1000件を超えた。同代表の「奇跡的なことが起こるのを祈っています。みなさんも祈ってください」という言葉どおり、快方に向かうことを信じて戦い続けるしかない。 PR |
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